東区総合福祉センターで、里親全体研修会がありました。
テーマは「里親子のためのライフストーリーワーク」
講師は徳永祥子先生でした。
ライフストーリーワークとは、施設や里親宅に暮らすこどもが、信頼できる大人と一緒に生い立ちを振り返ることで、自身の人生の物語を作ることができ、不安だったり疑問だったりしたことがすとんと心に落ち、今の生活に納得でき、未来の人生を考えることができるようになるための手法です。
今回の研修では、ライフストーリーワークの意義や日常的に里親としてどのような関わり方ができるのかを学びました。(研修案内の文面より)
勿論、研修の内容も大事ですし勉強になりました。
でも・・・会場に入った瞬間、とても印象に残ったのはその人数です。
(後々、広島市と西部こども家庭センターの地区が合体した研修会だったと知ったのですが)
かなりの人数の里親さんが居て、「こんなに里親登録者が居るんだ~」と思いました。
研修では、他の里親さんたちと席を交換しつつ話し合ったり考えたりす時間があったのですが、同じ里親登録している方でも、その背景や気持ちは随分違うものだなぁ~と感じました。
以前ご紹介した里親の種類・・・
4種あるのですが、どれに登録しているかでも随分違います。
そして、実子のある・なし、共働きかどうかetc.
それぞれのご家庭でそれぞれのご希望があるんだなぁ~
こども側にもいろいろな事情があり、それにあった里親が必要です。
里親側にも事情や希望があり、それらが合致したご家庭に措置される・・・
だから、こんなに沢山の里親が必要なのかもなぁ~
すっごく里親募集しているのに、実際に登録したらずっと委託がない・・・
里親はそんなに必要なのかな?と疑問に思っていたりもしましたが、本日他の里親さんを知ることで新たな発見がありました。
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研修内容についてもちょっとだけ触れておきます。
テーマは「ライフストーリーワーク」
立命館大学の徳永祥子先生が講師として来て下さいました。
こどもとその家族にまつわる基本情報をこども自身の知る権利として正しく提供する。
社会的養育を受けるこどもは、家族の名前や誕生に関する情報、措置理由など、児相職員や養護施設職員、里親の変更等があるとわからない部分も多いと思います。
その当時の担当者に会いに行ったり、一時的に過ごした場所を訪ねて行ったり・・・色々な手段を取りながら生い立ちを知って行く努力をする必要があるのだぁ~と思いました。
生い立ちの整理をすることで初めて過去・今の自分とうまく向き合うことができ、未来を考えることができるようになると言われていました。
確かに、知らない過去があると、意識していないかもしれないけどぽっかり穴が開いた状態なのかもしれません。
社会的養育を受けるに至ったこどもの多くは何らかのトラウマを抱えているのではないかと思います。
ライフストーリーワークをすることでその本当の原因を知り、自分に与えている影響を知り、すぐには無理だと思うけど、それに囚われず乗り越えていける生き方・考え方ができる第一歩になれたらいいなぁ~。
また、ライフストーリーワークを終えるころには、過去の家族や関わった場所と同時に、きっと今居る場所や関わってくれている人たちへも目が向くと思います。
本人が未来を見ると同時に、いざという時には頼れる相手が居ると思えたらいいなぁ~。
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